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小学校英語は誰が教えるのがよいのか

以下はある新聞社に送った意見文です。

ある程度推敲して送ったものの、今読み返すと(文章力がお粗末すぎるせいで)わかりにくい部分が多々ある・・・
しかし、そのまま貼り付けます。

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(前略)

小学校では誰が教えるのがよいのかということです。
(ただの自慢話に聞こえないか心配ですが、誤解を恐れず書きます。お目汚しお許しください)

今の状況では、一部の裕福な地域を除き、無償ボランティアに頼るか、担任が一人でがんばるしかないのですが、中学校の英語の免許をもっている方が教えるのがいいのではないかという意見も出ているかと思います。しかし、今回のシンポジウムでも(たぶん他のこのような企画に行かれても目に耳にされることだとは思うのですが)中学の先生方は小学校で何が起こっているのか積極的に見に行こうとなさることはほとんどありません。そしてご存知のとおり、一部の方を除いて、中学の英語というのは従来どおりの教え方です。そのような教員養成を受けて得た英語免許をもっていらっしゃる方が「英語教育の専門家」として小学校で教えられるのでしょうか。
逆に、子どもに教えることを生業としている英会話教室の先生ならいいのでしょうか。


私自身、学部時代の専門は英語ではありません。家族の帯同でアメリカに1年半ほど滞在した後、帰国してしばらくたって自宅で英語教室を始めたのがきっかけでこの道に入りました。

2000年に、当時の文部省の『地域で進める子ども外国語学習推進事業』にO市が名乗りを上げたときから地域の英語活動のお手伝いをさせていただき、そのつながりで比較的早くから英語活動を始めていた小学校で英語の講師をするようになりました。(~2010年3月まで)

小学校で教えているうちに、私はTeaching Experienceはあるけれど、教育学や英語教授法の知識=理論が足りないと痛感しました。しかし、教員免許を持っていない私が教育学の大学院に入る事は簡単ではなく、S大学大学院に当時出来たばかりのTESOL(英語教授法)コースに入学しました。また翌年から文部科学省が行っている小学校教員資格認定試験の勉強も始めました。この試験に通ると小学校教員2種免許がもらえるのです。1年目は落ちてしまったのですが、2年目になんとか合格し、免許を取ることが出来ました。
今回、教科と関連付けたワークショップが行えたのもそのときの試験勉強がとても役に立っていることは間違いありません。小学校は特に教科連携が欠かせないので他教科に関する知識もある程度必要だと私は信じています。



地域人材は玉石混交です。



私自身、地域人材として働いていたわけですが、特区であっても講師のトレーニングはなく、英語がそこそこに話せれば(田舎なので、少なくとも当時は、競争も激しくありませんでした)教えた経験がなくても合格し、すでに作られているプラン集とともに突然現場に投げ込まれます。結果的に、同一市内で共通プランがあっても内容はさまざまです。場所によってはトレーニングもあるようですが、あっても数日のようです。ペイされている講師でもこんな調子ですが、無償ボランティアが(文言上はT2でも実質)T1で活動しているところも実際には多くあると思います。当然、トレーニングはないでしょう。義務教育の貴重な1コマを使う授業のT1が毎週ボランティアなんてことがあっていいのでしょうか。


見切り発車であっても小学校に外国語活動が入ったことはエポックメイキングであると思うのですが、今のままでは「やらないほうがよかった」になりかねません。韓国のように開始にあたって120時間も担任教諭に研修をしても結局、「英語専科」の方向に向かっている現実があります。30時間の研修すらやる気のない日本はどうなるのでしょう。当面は「地域人材」を含め、多方面からの手伝いでなんとかしのいだとしても、長期的には教員養成で、初等教育と早期外国語教育を学んだものが(専科として配属されるかどうかはともかくとして)英語を教えるべきだと私は考えています。(ましてや、ただ英語がしゃべれるだけのALTがT1なんてもってのほかです。Native speakerに対するfallacyは小学校の先生方の中にさえ多く見られますが)


英国では先生になるためのシステムがとても複雑で、OJTもあり、その後やっと免許がもらえると聞いています。開かれた学校は悪くないと思いますが、教育者の質はたとえ時間講師であったとしても保たれるべきだと思うのです。


最後にちょっとだけ、本学の児童英語教員養成課程では理論から実践まで幅広く授業をとることになっておりまして、私はここへ来てまだ1年なのですが、すばらしい課程だと自負しております。ただ、残念なことに教職を取っている学生はごく一部です。早期英語教育のことを学んだうえで中学の英語免許を持っていればこれからの小中英語教育でとても大切な人材と成りうると思うのですが・・・

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昨日お話しした某校長先生は、小学校の英語は担任が教えるほうがよい、という考えの方でした(ちゃんと研修を受けて英語力、英語教育力をつけて)。小学校は担任が子どもたちを把握し、全科を教えることが基本だからということでした。先生がおっしゃるには、一学年4,5クラスあるような学校では専科が入っても一人では足りない。統括役として専科が一人いるというのはいい(理想)だとは思うが、教えるのは基本担任がいいのではないか、ということでした。
日本人学校でも先生をしてらした方であるからか視野の広い校長先生です。今年で定年だなんて残念すぎます。

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Comment

No title

ど素人の私が一番はじめにコメントしちゃうことをお許しあれ。

なんだかとっても興味ある考察!
小学校で英語ねぇー とか、じゃ、誰が、どんな風に教えるんだろー? とか、それが中学以降の英語教科にどうつながっていくんだろー? とか、物事を大きくしっかりとらえて 教育のシステムってできてないときっとダメなんだろうなぁー とか、考えさせられました。

そもそも、英語って国民ができないとやっぱりダメなんだろうか?とか。
義務教育に英語があるってことはやっぱりそういうことなんだろうけど・・・。でも、全国民がぺーらぺらに読み書きできなくてもいいんじゃないのかしら?とか。
うん?なんか考えてたらわかんなくなってきたわー。

こういうことを真剣に考えて研究されておられる、セレ~ナさんともっとお話ししたいなぁー(レベル下げたお話じゃないと私にはとても無理だけど!!fallacy の意味がまずわからんかった!!)

場違いコメントごめんなしゃい(笑)

Re:あまいさん

コメントありがとうe-266

5,6年の2年間、年間35回×45分でなにをするの?って話なのですが、私個人は「だから国際理解でいいんだよ」という意見には反対なのです。そんな言い方は「国際理解」を真剣に考えていらっしゃる方にも失礼だと思うし、「外国語活動」と銘打ったからにはなんらかの「言語技術」(そのなかにはコミュニケーション能力も含まれる)を身につける活動であってほしいと。(スキル獲得に重点を置きすぎてはいけないとは書かれていても、スキルを身につけてはいけないとはどこにも書かれていないのに、「この活動はスキルを身につけさせるものだ!」って鬼の首をとったかのような発言をする方もいるし(--;

で、言語を身につけるにはちゃんと言語の学習理論が必要なはず&しかし現場が小学校である以上、初等教育とは何ぞや、という知識も必要だと思うんですよね。


そういう意味で、私自身も言語学習に関しても教育学に関してもまだまだ知らないことだらけ。
だから、自慢どころか、恥かきつつも書いてます。

> なんだかとっても興味ある考察!
> 小学校で英語ねぇー とか、じゃ、誰が、どんな風に教えるんだろー? とか、それが中学以降の英語教科

たったの70時間と言っても、貴重な70時間ですから当然小中連携も重要課題です。

> そもそも、英語って国民ができないとやっぱりダメなんだろうか?とか。
> 義務教育に英語があるってことはやっぱりそういうことなんだろうけど・・・。でも、全国民がぺーらぺらに読み書きできなくてもいいんじゃないのかしら?とか。

そう簡単にペラペラにはならないので(笑!)ご心配なく!!

日本は鎖国状態では生き延びられない国なので、国際競争力が必要。
なのに、今の日本人は外に気持ちが全然向いていないらしいです。

昔は日本人学校で教えたい先生はいっぱいいてあふれるほどの志願者がいたけれど、今はそれも少なくなって、それだけが理由ではないだろうけれど、シニア派遣(退職した先生方が派遣される)もあるんですと件の校長先生もおっしゃっていました。



誰もが英語ぺらペーらじゃなくてもいいと私も思うけれど、
逆に誰もが学ぶ権利を与えられていてもいいと思うし、学ぶならば中学からいきなり四技能(Listening, speaking, reading,writing)やるより、ちょっと前からやってもいいのでは?(やったほうがよくないですか?)ということです。

> こういうことを真剣に考えて研究されておられる、セレ~ナさんともっとお話ししたいなぁー(レベル下げたお話じゃないと私にはとても無理だけど!!fallacy の意味がまずわからんかった!!)

へへっ、私もNative speaker fallacyってここ数年で知ったのすe-263
多分、日本語では「ネイティブ信仰」とかいうのかなと思うのですが、fallacyの元々の意味はちょっと違うんですよね。ノンネイティブの言語教師はこれに結構翻弄されちゃうわけですw

議論しても何も変わらない、と途方に暮れることも多いのですが、議論しない=認めてしまっているということにもなりかねないので、常に声を上げる必要はあるのかな・・・

そんなわけでTwitterでもぶつぶつつぶやいております。

イチ母としてですが・・・

学年末試験の1日目の初っ端が英語、ということで、
娘、けっこう必死に今までになくベンキョーしているみたいです(遅っ;
そんな娘を見ながら、
小さい頃にもう少し英語に馴染んでおけばよかった、と思う私。
実は、幼児教育で英語教室(non native)に通っていた時は、
ABCが愉しくて楽しくて仕方なかった娘なんです。
それを、私立中学入試を優先した結果止めてしまい・・・。
ところが、入った中学の小学校からのお嬢さんたちの中には、
小学校時代にかなり英語に親しみ、短期留学を繰り返してたりして。
以来、気持ちで負けてましたね~、娘(^^;
私個人としては、早いうちに英語の「音」に慣れることが大事かな、と思い、
これから先、英語の必要性がどんどん高くなるならなおのこと、と思うわけで。
ご近所さんだったら、絶対に娘をお願いしてたと思います(^^)

twitterアカウント教えてください。

セレナさんの教育に対する真摯なお気持ち、
本当にいつも尊敬してしまいます。

我が子の担任は、普通の授業もままなりません。
(なんて言っちゃっていいのか??)
社会の授業はキライでプリントを渡して「読んでおけ」と社会の授業の初日に言うような先生です。
眠たいときには寝ています。
担任に英語を任せる???こういう先生にこれ以上???って感じです。

serenaさんのtwitterアカウント、教えて下さ~い。
きっともっとお気持ちがわかる気がします。

Re: ふぁんさん

都会では、受験のために一旦英語教室はおしまい、というのはよーーーく聞く話です。
負担が、というよりも日程の問題ですよね。
中学がない私立小ですら、それまでやっていた英語を6年生でなくしてしまうところもありました(来年からはそれはできませんが)。

お嬢様の学校は小学校からずっと英語があるので(知人がH小の英語の先生をしています)
下から上がってきたお子さんたちは初等教育の中で英語にずっと親しんできたお子さんたちが少なからずいらっしゃったことでしょう。

学校外でできることにはそれぞれに事情があって限られるので
義務教育で、ある程度均等に学習機会は与えてしかるべきだと私は思います。

「音声面の気付き」はい、大切です!

極論を言ってしまうと、外国語活動では「音声面」はじめ言語力をのばすものであってほしいです。

コミュニケーションの素地こそ日本語で育ててよ、って思うんですが・・・日本語の専門家でいらっしゃるふぁんさんはどのように思われますか?(言語力にはコミュニケーション能力も含まれますがそれが主目標ってなんなんでしょう?私たちは外国語を通してしかコミュニケーション能力を育てられないのでしょうか)

理論的に証明されているものではないと思うんですが、小さい時に英語教室に行っていた子たちは、中高で「勉強としての英語」で周りの子たちに負けることがあるけれど「好き」という気持ちはずっと続き、結果的にどこかでまたぐんと伸びる、と聞きますよ。

まだ、大学でも「成績」からは離れられませんが、どこかで花開くといいですね(^^)。




Secre

プロフィール

serenabaglioni

Author:serenabaglioni
博士後期課程(応用言語学)在籍中。
もうすぐD3おわっちゃうのに、何もできてなくてやばい。
いい年してARASHIラブ(元々ジャニオタ)
   →「趣味の世界」へ
2010年4月から某所で働きます。

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